すー

グリーンブックのすーのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.8
名作という噂はかねがね聞いており、いつか観たい早く観たいと思いつつ、今更ながらの鑑賞になってしまった。

うん。良かったです!
何歳になっても、おじさんになっても、(おばさんになっても!)新しい世界の人と交わることで価値観は変わるし、人は成長する。

自分の持っていた自分でも気づいていなかった差別意識や先入観に対峙して、人は変わる。嫌いだったもの、例えばここでいうと「人種」や「環境」、それは、中の人と接することで、個で形成されていることを知り、中にいる個は、気があったり、合わなかったり、優しかったり、いじわるだったり。

最後の帰宅直前、またもやコップに車を停められ、面倒なことになるのかと誰もが想像したけれど、ただパンクを知らせてくれただけだったとき。深く思いました。白人をひとくくりにするのもまた偏見。

そして、遠い国の私やたくさんの若者が黒人差別の暗い過去を知ることが、これからの差別のない世界を作り出す礎となることを願う。
すー

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