素晴らしかった。
頭脳明晰で品格を備えた黒人天才ピアニストと粗野で下品なイタリア系アメリカ人。
皮肉な事に毛嫌いする黒人に雇われる事になるロードムービー。
孤独を抱え笑顔のないピアニストと、口は悪いが実は素直で単純な男が8週間の旅をするうちに、互いに歩み寄り変化してゆく。
実話に基づく話だとの事だが、ひとつひとつのエピソードの描き方が秀逸で無駄がない。
黒人として生まれたがゆえの偏見と差別。
それを目の当たりにして、自分自身も変化してゆく運転手。少しづつだが上品になってゆくのも微笑ましい。
エンディングに進むにつれ彼らの心が寄り添って観ているこちらも温かい気持ちになる。
昨夜観たのだが、今思い出しても感動している。
ラストシーンが本当に素晴らしい。
愛情深い運転手の妻が素敵で思わず笑顔になった。
ありがとう。