アサギ

グリーンブックのアサギのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

トニーは粗暴であっても、家族愛は伝わってきたし、嫌々ながらも結局手紙の文を紙いっぱい書いたり、その点が良いところだなと思った。すぐ手が出るところと嘘を交えるところは良くないけど、だんだんシャーリーのことも理解していく過程が良い。
シャーリー自身も硬すぎる部分もあるし、我慢することが当たり前であった環境が、トニーのおかげで少しずつ自分を出せていき、思い悩んでいたことを吐き出せるようになったシーンは印象的だった。

実話であってもテンポよくコメディのところもあって見やすかった。
チキンの骨投げ捨てるところ好き。骨はいいんだ?笑

トニーがとある場所で知り合いと会って仕事を紹介してくれると、バーに話に行く前のシーンで泣いてしまった。

シャーリーは仕事を続けて欲しいとお金で引き留めるしかなく、その手段しかトニーは残ってくれないんじゃないかとはっきりわかるのがなんとも言えなかった。それでもトニーは辞めないとはっきり言って、前の晩に起きたことを謝罪するシャーリーになんてことないと返したことで、差別に対する偏見もシャーリー自身に対する印象も変化しているとわかるシーンで、ジーンときてしまった。
人物の心情の変化がわかるシーンですごく好き。

奥さんにはばればれの手紙も間接的にシャーリーの良さが伝わって最後のハグはとてもほっこりした。
パンクを教えてくれた警官も差別がない人でしっかりシャーリーにも挨拶するシーンは、こういう人もいると印象つけてくれる良いシーンだった。
これが普通であるべき世の中になってほしいなと思った。

名作。見れて本当に良かった。
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