あかねちん

グリーンブックのあかねちんのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0
最速試写会で鑑賞。全体を通して自然と心に沁みるようなシーンや言葉が、コメディの軽快さの中にバランスよく差し込まれてくる作品で最後の方はぐすぐすと涙を拭いながら鑑賞。

誰しも最後は温かく優しい気持ちにしてくれる作品だと思ったし、複雑なテーマをここまで爽やかに笑いの要素を入れながら描かれたバディ&ロードムービーは他にないと思った。本当に大好き!

実話を元にした話だが、人種差別が色濃く残る時代に、黒人が多く住むブロンクスで生まれ育ったイタリア系の運転手トニーと音楽の英才教育を受け、カーネギーホールの最上階に住むピアニストのシャーリーのその時代の固定観念とは真逆の要素を持つ”アベコベ”な2人がいい意味で影響を受けあい、無二の”相棒”になっていくまでの様は展開としては読めるけど、最高だった。
特にトニーがシャーリーの演奏を聴くたびに「あいつは天才だ!」と無邪気に喜ぶシーンがお気に入り。

楽しく軽快なシーンの中に、シャーリーの苦悩や人種差別が北部より残っているアメリカ南部の当時の様子を描くことでよりシーンが頭の中に残って考えさせられた。

トニー役のヴィゴは今までとは見た目が本当に別人みたいでびっくり。大雑把で楽天的なキャラクターは愛嬌があってとても良かった。

とりあえず映画観終わった後は、イタリア料理(トマトソースのパスタとアクアパッツァ)とケンタッキー食べたくなった。
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