エイエイガー

グリーンブックのエイエイガーのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.7
とても優しい気持ちで終わる映画。
黒人でインテリの天才ピアニストとイタリア系の家族を愛するガサツで陽気なイカサマ(嘘つきじゃない!)運転手の、人間として互いを敬っていく道程のロードムービー。
グリーンブックという、当時は当たり前でも人の尊厳を傷つけるガイドブックの存在を、この映画で知った。
白人が黒人を見る目だけでなく、黒人の貧困層や、一般の黒人がインテリな黒人を見る目、LGBTを見る目など、差別する側の冷ややかな目線がいっぱい出てきて痛い。
だからか、ポリスに呼び止められて、またか…と思ったら普通にパンクの修理を手伝ってくれたりしてメリークリスマスだったのが、めっちゃホッとしたり、最後に訪ねてきたドンに奥さんがありがとうって言ってたのが差別でチクチクした心が溶けるようだった。
アラゴルン様、すっかり太ってしまって…あんなピザ、丸ごと食べるからやん!