観終わった後に、反芻すればする程素晴らしい作品と分かります。
書きたいことはたっぷりあるけど・・・・
ストーリーはレビュアーの先輩諸氏にお任せするとして、
私なりの感想を述べます。
黒人のピアニスト ドクターと、イタリア人のトニー。
お互いを理解して行くにつれある意味(生粋の白人でない二人)
アメリカでは同じ立場であるとわかる。
だた、あからさまに差別されるのは黒人ばかりだ。特に南部では。
その差別にじっと耐えるドクターが素晴らしい。
それを見てドクターを理解して行くにつれ、代弁者のように時には、
言葉で、時には腕力で、更に時には武器で、彼を守ろうとするトニー。
劇中に二人が言い合った言葉、トニーは底辺でお金に苦労しながら這いつくばって生きている、のに比べドクターは王様の様に苦労もせずビルの最上階で優雅な生活を送っている。ただ、家族も居ず、孤独で、演奏中は普通に扱われるけど、演奏から一歩離れると差別のまっただ中へ放り出される。それが私だ!
最後のトニー家のクリスマスへ、ドクターが現れるシーン、ちょっと小技が効いていて、とても泣けました。
最初に書いたけど、反芻すればする程考えさせられる素晴らしい映画でした。
いつも、書くけど、真実に勝る力はない!
トニー・バレロンガ、ドナルド・シャーリーに乾杯!
それを見事に演じた、ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリに乾杯!