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グリーンブックのshuuuheiのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.7
映画館にて鑑賞。ゆとりありでした。
皆さんのレビューを見て、観てみようと思いました。

人種差別。偏見。固定観念。etc...
実話に基づいた話なので、これらと戦う人々は現実にいる。
黒人の演奏を聴くことも差別に理解があるパフォーマンスとして用いられてきた背景。
演奏を聴き、素晴らしいと思い、拍手はするが、同じレストランで食事をする事は拒んでしまう。
結局、自分のことではないから綺麗事を言えて、自分に関わる問題になると平等に振舞う事はできない。

1960年代の話で、今はこれほどまで露骨に差別はないかもしれないが、気持ちの上ではあまり変わってないんじゃないのかなと思います。
これは人類の永遠の課題かもしれないですね。

イタリア系のトニー。
規範意識、倫理観に乏しい。だけど、愛情とエネルギーはピカイチ。
黒人のシャーリー。
類稀なる才能の持ち主。しかし、闇を抱え、孤独を常に感じている。
この真逆な2人のバランスがいい。

冷静さと行動力・間違いを正す力。
お互いに足りない部分を補って2ヶ月の旅で成長していく。
シャーリーはフライドチキンが食べられるように。
トニーは手紙が書けるように。笑

世の中の理不尽さを痛感しつつも、我慢を覚え、正しいやり方で自己を主張していく。
暴力は敗北。冷静さを保つことが勝利。
全てを平等にする事はできないが、彼らのように小さな一歩を皆が積み重ねていく事が平和への道だと感じます。

私はどちらかと言えばシャーリー側の人間だと思うので、トニーのずけずけと?堂々と?した態度が羨ましいです。
最高の相棒であり、一生の友ですね。

トニーのジョークを、シャーリーがうまく受け流す部分はにやにやしながら見てました(^^)笑
トニーの家族に対する愛、そして、家族のトニーに対する愛もいい関係だと思いました。

また長々と書いちゃいました。
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