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グリーンブックのysaのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.8
トニー(イタリア系)ドクター(黒人)生まれも育ちも性格も違うふたりがドクターのピアノのコンサートの旅の運転手をすることをきっかけに物語が進んでいく映画。クスりとする場面もあって、映画の時間があっという間だった。

ドクターは黒人ということで様々な差別を受けるが、
⚫人は生まれ持ったものから目をそらすことはできても逃げることはできない。それを例え受け入れられないことがあったり辛いことがあっても受け止めて自分を生きていく、そんな中にも出合いや笑い、ぬくもりを与えてくれるのが人生だと思った。

⚫トニーは妻と離れてツアーの運転手をしている中、惜しみ無く妻に愛情の手紙を書いた。ドクターは孤独を強く感じていた中で、トニーが(寂しかったら自分から手を打たなきゃ)みたいなことを言った。その時はドクターはなにも言わなかったが、8週間の旅を終えてひとりの部屋に戻った後にトニーと家族達のクリスマスパーティーにいき、温もりに飛び込んだ。きっと旅をする前のドクターだったらこの行動はとらないんじゃないかと感じた。
だれかのさりげない一言をうけてそれが心に響いたら、少しの(もしかしたら大きな)勇気で行動をしてみることで人生が変わることもあるから行動は大切だと思った。

差別の話とかテーマのある映画だろうが、
トニーとドクターをみてると
自分の人生や、誰しもが、ふとしたことや予期しなかった出合いを通じて、自分の人生が豊かになったり少し変わる体験をするものだと思う。ときには救いにもなる。だから人生は面白くて、人間を愛しいと思わずにはいられないんだ!!って気持ちを呼び起こさせてくれた作品
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