黒人差別の問題に対してこの映画が持つメッセージは決して良質なものではなかったが、こういう時代背景のもとで、白人と黒人が友となった物語は純粋に胸を打つものだった。
黒人のドンシャーリーが、白人のトニーリップのことを信頼し始め、2人が仲良くなっていく流れがとても好きだ。
ケンタッキーのシーンが特に好き。
トニーリップはもともとは根っからの差別野郎だが、ドンシャーリーのひととなりを見て心を開いていく。
互いに、意識が変わっていく。
そういう、友情がテーマのコメディ映画。
笑える要素は、さすが監督という感じ。
黒人差別を扱っていた映画だが、そこに関してはうさんくささの残るものとなってしまった。
ドンシャーリーに重きを置けば印象も変わったが、あくまでもこの映画の主人公はトニーリップだった。
ただ、この問題があったとしても、この映画が人間を描いたものであり、友情、信頼という核が物語を支えてるいるから、純粋に感動できる映画なんだと思う。