なおなおき

グリーンブックのなおなおきのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
1962年公民権運動真っ盛りの時代にイタリア人の運転手と黒人のピアニストが南部でLIVEコンサートをしてまわる話。
バレの陽気さ、芸術への理解、短気なところなどイタリア人の特性マシマシなところがよい。対照的にドンは物静かであるが、そんな対照的な2人が徐々に惹かれあっていくのがよい。
最初の方でバレが黒人の使ったコップを捨てたり、ドンにサンドイッチをあげなかったりするシーンがあったが、あからさまな差別はしないが内心では見下している(?)バレの心情を表しているのかなと感じた。
公民権運動は学校で勉強したが、映像で見せつけられると考えてしまう。「個人的な差別ではなくこの土地のルール」という言葉が印象に残っている。自分で判断するのを放棄して盲目的に従うのは公に差別しているようなもので胸糞悪い。
しかしドンのように差別されても品位を失わずに対応出来るのは恐るべき忍耐が必要なのだと思う。ドンが感情的になったシーンはマイケル・ジャクソンのBlack or Whiteにも通ずるものがあると感じた。
あと最後ウイスキー飲んで運転って飲酒運転大丈夫なのって心配して、警察官がタイヤのパンク指摘してそっちかーいっ思った。
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