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グリーンブックのruu0827のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3
"私はひとりで城住まいだ。
金持ちは教養人と思われたくて私の演奏を聴く。
その場以外の私はただのニガー、それが白人社会だ。その蔑視を私は独りで耐える。はぐれ黒人だから。

黒人でもなく白人でもなく男でもない私は何なんだ?"

あまりに痛い言葉だった。

映画らしい終わりだったのだけど
白人が教養人と思われたくて黒人ピアニストの演奏を聞きに行く、
そして、これは文化、仕来りで、ルールなんだと言って曖昧な自覚の中(ほとんど気づいてなさそう)人種差別をする。

意識の外での差別、
差別してないふりをすることでさらに浮き彫りになる差別。

こうやって友達になったときには違いとして受け入れられるもの、違いとして傍においておけるものが、
人種で括って大きく見ようとすると溝になる。

友達を作るってこんなふうに世界をみれるチャンスを作ることなのかもしれないと思った。
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