ワッツマイケル

グリーンブックのワッツマイケルのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.8
まるで違う世界を生かされる隣人。彼らの人情味に魅せられた。中年の彼ら、常識に立ち向かう姿に重みと哀愁があった。品も学もないが歓迎される男と、知的で心優しいのに才能以外は門前払いされる男。世間に値踏みされる二人の差。

"常識"と闘うのは困難…簡単に「差別は悪」だけでない。全ての人が悪意や軽視などの"感情"で差別行為をしているのではない。差別が大衆の"常識"という価値観にまで落とし込まれている事に、息が詰まる。心も頭も使わずに、当然のように差別できてしまう。
人種差別も遅過ぎずほどゆっくり改善しているけれど、時代と共に変わる常識や価値観なんて、初めから誰かに誘導された偏見なのでは。