あき

グリーンブックのあきのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.8
最近の色々に、この映画のことを度々思い出していたので思い出しレビュー。

予備知識なしで鑑賞。
この映画を見る時までは、「白人」の前で「黒人」が音楽を披露することに、ここまでの覚悟や闘いが必要な時代だったと、恥ずかしながら考えが及んでいなかった。トイレ、レストラン、ホテル…、様々な場所でぶつかる、人種の壁。時代を重ねながら繰り返された事件や抗議を経て、制度的には少しは変わったように見えてもまだまだ根深く残っているものの、根っこの近くにあるようなものが見えた。

そんなずしんとくるようなものをテーマにしつつも、描かれている二人のコミュニケーションは時に微笑ましく、時に愉快で。手紙を書くシーンの掛け合いも、とても好きだった。

折に触れて見返したいと思う、そんな映画。
あき

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