あきさんの映画レビュー・感想・評価

あき

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浅田家!(2020年製作の映画)

3.5

予告を見ていた感じでは号泣案件かなとハンカチ握りしめて映画館の椅子に座ったんだけど、静かにほろりと頬を涙が伝い続ける作品だった。

カメラを手にして、家を飛び立って進学して、いつのまにか色鮮やかな
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

2.8

13歳の頃、何してた?という問いに対する、主人公スティーヴィーの答え。90年代半ばの記憶のハイライト。

見ている最中は、共感というよりは、何だか母のような目線で「あー気をつけてーーー!」「あーそれは
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.9

好きなアーティストのルーツを辿っていくとここに帰結していることが多い、モータウン。そこで生み出された沢山の名曲たちは、所属のアーティスト名を覚えて掘り下げるより前に、ラジオやテレビで何度も聞いてきた。>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.1

閉塞感はあるけど絶望感じゃない。見終わって、そう思った作品。

綾野剛と池脇千鶴の色気ってば。
綾野剛は、撮影前に準備したのは髭を生やすことと、監督とプロデューサーに許可をもらってお酒を入れて撮
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.8

映像作品にとってどれだけ音が重要なものなのかが丁寧に解説されている、音のすごさの解体新書。

例えばホラー映画の何が怖いって、何かが起こる、何かが迫ってくるっていうその予感が、まだ画面には何も現れ
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

4.0

宮藤官九郎さんのラジオ企画をきっかけに視聴して、ほろほろほろほろと、何故かとめどなく涙が溢れ続けた作品。

難聴のお父さんと、認知症になったお母さんを、娘である信友監督が撮り続けたドキュメンタリー
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劇場(2020年製作の映画)

3.3

うっわめんどくさいこの男。と、思いながらストーリーを追っていた。
壊れないために、必死で自尊心を保つために、あえて狭める視野。そんな主人公の永田を全肯定して支える沙希。脆さゆえに永田が攻撃的になって
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

小さな頃、数え切れないくらい何度も読んだ本が3つある。オペラ座の怪人と、小公女と、そしてこの、若草物語。学校の図書館や市立図書館も駆使して、当時の自分がリーチできる範囲のあらゆる出版社や翻訳家によるバ>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.1

映画館の椅子に座る瞬間、たいていの場合は、良く言えばフレッシュなワクワク感、つまりはうっかり者の事前リサーチ不足、という状態を自覚するので、冒頭、スクリーンに映し出された「Inspired by a >>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

-

8月15日までには見よう、と思っていた作品。
小学生の頃は、8月9日には出校日、その付近の金曜ロードショーでは確か火垂るの墓、という6年間だった気がする。子供心に生々しく迫ってくる戦争のイメージの怖
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.2

冒頭、いつものfox capture planの音が流れてダー子の語りが始まると否応無しにテンションが上がってしまう、コンフィデンスマンの世界。この世界を覗き込むときは「どこからが仕掛け…?」という視>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

3.1

公開時にチャンスを逃しまくって見れなかったままになっていたので、遅ればせながらの鑑賞。予備知識なしで見たため、冒頭の設定理解と、登場人物の関係性理解と、新鮮な色調への驚きと…等々で序盤は脳内が慌ただし>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.4

世の中の仕組みを決めていく政治家。その政治家の判断の裏にある、政治家同士のパワーバランスやお金や世論。そんな裏側の仕組みを熟知して、したたかに世の中を動かしていくロビイスト。ヒロインと呼ぶにはあまりに>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

4.0

小学生時代、中学生時代を中心に、山ほど漫画を読んできた。
ジャンプではなかったけど、毎月買っていた少女漫画の月刊誌たちは、買ったその日に夢中で読み切っていた。次の発売日が一ヶ月後だなんて買う前から分
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.7

火曜日しか生きられない「僕」。1日が48時間だったら…とか思うことも多々ある私の日常だけれど、この火曜日くんに至っては、1年は52日。日曜日でもなく、金曜日でもなく、火曜日。図書館はいつ行っても休み。>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8

映画第二弾の公開を楽しみにしていて、久しぶりに前作を見直せるとわくわくしていた日の衝撃。しばらく再生ボタンを押すことができなかったのだけど、脚本家古沢さんの「僕にできることは作品世界で活躍させ続けるこ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

最近の色々に、この映画のことを度々思い出していたので思い出しレビュー。

予備知識なしで鑑賞。
この映画を見る時までは、「白人」の前で「黒人」が音楽を披露することに、ここまでの覚悟や闘いが必要な
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.2

それぞれの、どうにも抑えきれない気持ちや言葉たちが走らせていく亀裂が、苦しくてやりきれなかった前半。第三者だからこそ、「あああ、そう言っちゃうと逆効果…」って思ってしまうけど、果たして自分は同じことを>>続きを読む

ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.5

脳内メモのまま放置していたものたちを少しずつ記録にしていこうトライアル。

村上春樹作品は実はあまり得意ではなかったりする。けれど、別の映画を観に行った時にたまたま流れたこの作品の予告の中の、「難
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.5

人の数だけ、「正義」はある。そんなことを考えながら観た映画。

原告側のホロコースト否定論者アーヴィングもいけすかないんだけど、訴えられちゃった主人公の被告側デボラも感情的だし、法廷弁護士の素敵なおじ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.5

主演のエディがかっこいい!!

ハリポタは記憶の遠い過去に原作読破したものの映像版は未完走。なのだけど、番組表で見つけちゃったので久しぶりに魔法世界に触れてみた。

さすがハリポタ監督の作り上げる世界
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.3

ミュージカルを観に行く前の予習としてオリジナルを鑑賞。
画面の迫力と中毒性のある音楽のインパクトはあったものの、初見では、すんごいよかった!まではいかなかったのだけども…そのあと劇場で観たミュージカル
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

今年いちばん映画館で泣いた作品。
決してスローテンポなわけではないんだけど、丁寧に描かれるシーンの絶妙な間に、登場人物の気持ちとか過去とかに勝手に思いを馳せて涙が倍増。
想いを抑えた演技の光っていた北
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