アルパカメタル

ドンバスのアルパカメタルのレビュー・感想・評価

ドンバス(2018年製作の映画)
3.7
セルゲイ・ロズニツァ監督の劇映画がウクライナ侵攻を受けてついに日本上陸(世界では重要な監督だったのにドキュメンタリー映画もここ数年で初めて日本公開された)

観る前にある程度予習が必要。「ドンバス」とはどういう地域なのか。一方的な独立宣言をした分離派(新ロシア)が実効支配を続けているドンバスはウクライナ軍との武力衝突が起きている地域。2018年に制作された本作はそんなドンバスを舞台に実話をブラックジョークを織り交ぜながら描くのだが、今ロシア軍によるウクライナ侵攻後の世界を生きる私たちには「笑えない」という感想が一番に頭に浮かぶ。

現実が映画の先を行ってしまった今、何を考えて行動していかねばならないのか。このタイミングでこの作品を公開する意義。観てからずっと言葉が浮かばないままです。