お馴染みアイオワから始まる大統領選挙。わざと田舎っぽい服装で親しみやすさをアピールしたり、票集めにはBBQが欠かせないやらネクタイの色はカメラ映りを考えてやら…。結局、普段政治に関心のない層の票をどれだけ取れるかの低レベルな競争なんだろうな。そしてドロップアウトの原因もその政策ではなくスキャンダル。
議員の高い志云々は全く関係なく、本当にくだらないことでの失脚。
もし国に利益をもたらす有能な人だったのならもったいないねぇ。
日本の芸能界でもスキャンダルが発覚して謝罪会見というのは多々あるが、上手に記者を丸め込んでいい記事を書いてもらうのがダメージを最小限に抑えるコツであって、驚くことに大国アメリカの大統領選でも同じレベルのスキルが求められるのだな。
不倫ごときのスキャンダルを乗り越える力さえ持っていない人間が、アメリカを、世界を、引っ張っていけるのかって話になってくると、やはりこの方は大統領の器ではなかったのかもしれないが。
そして実際はたぶん、そんな小さいことだけで失脚したのではないと思っている。これはあくまでも映画ですから。
大統領選挙にまつわる映画はたくさんあるので、ぜひみなさん、観て震えてください。
しかしあんなに離婚が多いのに、公人の家庭は円満じゃないと非難するアメリカ人、不思議で仕方がない。
ウィアーザワールドなどではあんなに寛容な心と施しの精神を歌う国なのに、スタンダップコメディで1人の人間を吊し上げてみんなでゲラゲラ笑う底意地の悪さ。
最近もありましたね。アカデミー賞授賞式で。
アメリカのそういうとこ、解せぬ。
この映画は実話をもとに作られている。
ご本人やご家族、関係者の許可がよく下りたものだ。
それとも許可とってないのかな？
もう「歴史扱い」なのだろうか。
それにはまだちょっと早いような。
観賞後調べたらご本人はご存命。
奥様は昨年の春に亡くなったらしい。
ご夫婦も、スタッフも、相手の女性も、
その後の人生が幸せであったことを祈る。
