このレビューはネタバレを含みます
金持ちセレブかメイドかによって、人間の価値が決まるなんておかしい、ていうのが建前だけれども、現実には歴然としてそこには壁がある。
壁がないふりをしていても、心の奥底、無意識に軽んじている場合もある。
最後、恋愛がハッピーエンドなのは小説の結末だけなのか、実際もハッピーエンドになるよっていう予告なのか、鑑定士の真意はどっち???
鑑定士の表情が穏やかだったり、マダムの義理の息子の表情が、ちょっといい話聞いた、みたいな顔に見えたから、
お?追っかけるのか?って思ったけど…
現実とは違うけど、ハッピーエンドにしとけば?みたいな皮肉だったのかな?
よくも嘘ついて小説のネタにしてくれたな!っていうことを婉曲に伝えてるの?
主人公が本当の姿で現れても見向きもしなかったシーンを見ると、自分と階級の違う人間のことなど眼中にないような人物のように描かれているし…
ハッピーエンドととるなら、事実を知った彼が気持ちを整理するために主人公をシャットアウトしていた、と捉えることになるけど、そんな感じでもないのかなー。
雨も降ってこないし…。
最後、主人公は何を思ってあの表情なのかなー…。
各場面が絵画のようで、見ていて楽しかった。