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誰がために憲法はあるの62355cinema5のレビュー・感想・評価

誰がために憲法はある(2019年製作の映画)
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劇場 No 93

シネマ5での2本目
この後に鑑賞した「ニッポニアニッポン」まで時間が空いていたので...
平和について考えさせられるドキュメンタリー

芸人・松元ヒロの1人語り「憲法くん」をベースにした作品
渡辺さんの一人語りによる、日本国憲法・前文の朗読から始まる本作
憲法の前文に触れたのは、大学の講義を受講して以来だったでしょうか

そして、映画は渡辺さんが仲間の女優さんたちと33年間続けている朗読劇の舞台裏を映し出して行きます
製作、売り込みをする女優たちの苦労や、作品に込める思い、原爆の悲惨さを後世に伝えることの大切さ...
彼女たちの朗読劇に対する熱い思いが伝わってくる内容でした

一番印象に残ったのは、やはり渡辺さんの初恋の男の子のエピソード
疎開先で訪れた広島で原爆に遭い亡くなったこと
ほぼ爆心地であったために死んだ証拠さえなく、両親が墓さえ作れなかったこと
改めて、戦争の悲惨さをを痛感しました

10連休に埋もれているけど、今年も憲法記念日はやって来ます
風化させてはいけない戦争の記憶
そのためにも、年に一回くらいは真剣に考えてもいいじゃないのでしょうか...
憲法のことを...

雨の中、原爆被害者(初恋の人)の名前が刻まれた石碑に、ヒマワリの花を手向ける...
渡辺さんの胸中にあるものは察して余りあるものでした

※この作品については評点をつけることを控えました
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