誰がために憲法はあるの作品情報・感想・評価

誰がために憲法はある2019年製作の映画)

上映日:2019年04月27日

製作国:

上映時間:71分

3.6

あらすじ

「誰がために憲法はある」に投稿された感想・評価

simpsons

simpsonsの感想・評価

4.0
法学部だったのに(その前に国民だったのに)、そういえば憲法前文ちゃんと読んだことなかった。
涙出た。
めっちゃすごいこと書いてる!!
全国民がいま一度、読むべき!!
朗読が本当に素晴らしかった。


「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」

「われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」

「いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」

「日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う。」


     日本国憲法
      前文

日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う。
Dick

Dickの感想・評価

4.3
同朋大学では、「大学におけるコミュニティシネマ活動」として、2007年から「エツゾウ映画館」と冠する映画上映会を実施している。
場所は、同大学の交流と文化発信の広場「Doプラザ閲蔵」の「ホールDo(定員60名)」、事務局は同大学文学部研究室。
シネマスコーレ元スタッフで、映画プロデューサーの李相美さんがコーディネーターを務め、日本とアジアの映画を不定期に上映し、30分の解説がある。
56回目となる今回(2020.02.23)は井上淳一監督の『誰がために憲法はある(2019日)』、解説は井上監督と李さん。

■2019年キネ旬文化映画ベストテンの8位。

❶マッチング:消化良好。
➋昨年の初公開時、どうしても都合がつかず見逃したので、今回の上映は大変有難かった。同朋大学に感謝。
➌渡辺美佐子が朗読する「日本国憲法前文」は日本国民の名誉であり、誇りであり、バイブルである。この精神を死守することが、日本国民の最優先の義務であり責任である。
本作を観て改めてそう確信した。
❹安倍内閣が、憲法を変えようとしたり、法律の解釈を勝手に変えたりする暴走が、上記前文に違反していることは一目瞭然である。
❺井上淳一解説要旨:
①当初、憲法くん役には仲代達矢さんを考えていた。しかし、仲代さんのスケジュールが一杯だったことと、12分間の朗読のセリフを暗記する自信がないとの理由で渡辺美佐子さんにお願いした。
②本作には、当初、女優と一緒に中学生が朗読シーンが含まれていた。本人と保護者に了解をもらっていたのに、このシーンはカットされてしまった。学校側の「学生に何かあったら、誰が責任をとってくれるのか?」との「脳内リスク」に製作側が忖度したことによる。
③本作には、もう一つの問題がある。被害者の立場のみで、加害者の立場が含まれていないのだ。
④資金の目途がつけば、これを加えた続編を作りたいと思っている。
⑤僕には、メジャーの仕事は廻ってこないので、資金集めが一番の課題(笑)。

●日本国憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
渡辺まさこさんの憲法くん、よかったな。チケットの売り方も知らなかった「お嬢様」女優のみなさまが一生懸命活動していることを知れただけでも価値ある映画。ちょうど監督が来場していたので握手してしまった。
jun2km

jun2kmの感想・評価

3.0
以前、アメリカに旅行したときに通りがかった大きな公園。とっても大きな池があり、その池で毎年8月にヒロシマの灯籠流しが行われていることを知りました。
アメリカで、ですよ。わたしは一度も広島を訪れたこともないし深く考えたこともない。
日本に帰ってから、いろいろ検索していて、この映画を知りました。
渡辺美佐子さんをはじめとする女優さんたちが戦争や憲法に対する朗読活動を続けていて、その活動のドキュメンタリー映画です。わたしは渡辺美佐子さんのことは女優さん、ということしか知りませんでした。
渡辺さんが小学生の時にとても仲良しだった男の子。太平洋戦争。男の子は広島に疎開。離ればなれ。8月6日…。
何年も何年もたち、広島を訪れて雨の中、石碑をさわる渡辺さん。
「原爆のバカヤロー!ひとりくらい見逃してやってもいいじゃないか!」
渡辺さんの叫びに、わたしの心は打たれました。
これは点数つけられないなぁ。
タイトルはミスリードな気はする。映画としては朗読劇一本に絞った方が良かったのではないか。…と思うところが無きにしもあらずですが、
見て良かったと思うし、多くの人に見てほしいとも思う。
大事なことだから。

さて、日本国憲法の前文はそんなに理想なのでしょうか。
当たり前のことだと感じるのは、私が戦争を知らない子どもたちの1人だからでしょうか。
時代の流れで変化することももあるでしょうが、普遍のこともあるはず。
人は愚かです。考えることをやめると怪物になるとは、沈黙を破るのコピーですが、怪物だらけの世の中になっていても気がつけないところまでもうきているのでしょうか。自分がそうでないと、自信を持てるのか。

“戦争”で吹き飛ぶ何気ない日々の生活が当たり前であることの尊さに気が付くこと。劇中で触れられる朗読劇の活動の結末にやるせなく、そして何もしていない自分に突き刺さる言葉。
憲法記念日は過ぎたけれど、本作をきっかけに今一度、母国の憲法について考えてみませんか?
(映画生活投稿分2019)
バタコ

バタコの感想・評価

3.5
ベテランの俳優の方々が広島のこどもたちに朗読劇をされていたことを知りませんでした。ひとりひとりの想いが熱く語られていました。作品名が(まったく触れていないわけではないが)ちょっとずれているので誤解される人がいるような気がします。
Mar

Marの感想・評価

2.3
憲法前文、知らなかったなあ
学校で習ったような気がしなくもない
伝えるべきことを伝え続けるって
容易くないですね。
戦争を知らない私たち
これからどうするべきでしょうか。


とても見た方がいい作品だけど
途中で向こう側のカメラさんが映ったり、撮影してる人の髪の毛が映ってしまったりしているのが
気になって気になって、、((泣)
KTNB

KTNBの感想・評価

3.3
伝えるべき大事な想いは伝わる

タイトルが「憲法」押しだから、もっとどっぷり憲法のことについてかと思いきや、戦争を起こさないことへの強いメッセージと朗読劇のお話し。

憲法のことをあまり知らない人でも観やすい。戦争未経験世代が中心になっていくこの先の未来。日本は世界で唯一の原爆投下国だし、知っておくべき事実と、人から人へ伝えていくという古来からずっと続く行為の大切さも同時に伝わる。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.8
冒頭、テレビにあまり出ない(=出して貰えない)というピン芸人・松元ヒロの十八番、「憲法くん」を渡辺美佐子が演じています。
このインパクトは凄いのですが、それは後述するとして、映画はそれに続いて渡辺をはじめとする女優陣が33年間続けてきたという原爆についての朗読劇の様子を映し出します。
この朗読劇「夏の雲は忘れない」はヒロシマ・ナガサキで被爆した子供や大人の手記を元にしたもので、普通の暮しが一瞬で奪われ、筆舌に尽くし難い惨禍に見舞われた人々の苦悩をテーマとしています。
渡辺にとってこの朗読劇は小学生のときに出会った少年の運命と結びつき、特別の想いで演じ続けてきたことが描かれ、それは他の女優にとっても同様の想いであったことが分かります。

日本国憲法はこうした戦争の惨禍の果てに、新しい時代を拓こうとする民主国家としての理想を具現化するために成立したものであったことが改めて想起されるのです。

冒頭と最後に再び渡辺演じる「憲法くん」が朗読するのは日本国憲法の前文で、その内容を改めて朗読という形で聴くと、その崇高な理想主義、民主国家としての国の目指すべき指針が非常に明確に、揺るぎない決意とともに語られていることを改めて認識するのです。
近年特に騒がしくなってきた改憲論議については一切踏み込まず、前文の朗読のみで映画を締め括る監督の意図するところは、おそらくは、この前文の全てを改めて読んで貰って(二回目には背景に字幕が大写しされる)、アメリカに押し付けられただの、現状に合わないだの、という成立過程や現下の世界情勢だのといったことを論議する前に、この前文に書かれた趣旨を、その理想とするところを改めて確認し、そのうえで改憲の是非についての出発点として貰いたい、との考えがあってのことなのだと理解しました。
この、世界に臆面なく真正面から平和主義と理想的民主国家のありようを提示した前文の前に立つとき、現憲法のどこを変えて、どこを変えてはいけないのか?が、圧倒的な熱量をもって体の内側から沸き立つのを感じて劇場を後にしたのでした。

正直、タイトルと内容からして、ドキュメンタリーとしては少々いびつな内容である点は否めませんが、やはりこの前文の持つインパクトを再認識するためのトリガーとして、この作品の持つ意味は非常に大きなものがあると思います。
ドキュメンタリーとしての点は低めにならざるを得ませんが、この作品の持つ重要さは、4.2くらいは出すべきと思います。
記録 2019 08月 04本目 累計 180本目

題名に対して憲法の話は冒頭と最後 それ以外は広島被爆の朗読劇関係の話 内容はいいんだけど、憲法についてと思ってたのでちょっと拍子抜けしました。
活動は素晴らしいし、続けて欲しいと思いますが。
憲法について 導入の経緯であるとか、世界遺産の運動とか、改憲支持派の意見とかネタはいくらでもあるのに、女優さん1人に当てた為に題名に騙された感が拭えないのが残念。

朗読劇 TVででもやればいいのに。NHKやっぱ許されないのかな。
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