柊

峠 最後のサムライの柊のレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
3.5
原作既読。
評価が低いので、大好きな原作だけど期待しないで観よう。
しかしながら司馬遼太郎作、上・中・下を2時間におさめるのはなかなか至難の業ではないかと思っていたが、案の定負傷してからの只見山中の逃避行がものすごい端折られちゃって…残念。
盛り上がるところが無かった。松蔵もいつもそばにいるけど…うーむ献身的な中間に見えない。
お父さんの田中民、竹藪の中であれからどうしたのかなぁとか、芳根京子の役いる?とかいろいろ思う事多し。

でも香川京子さん然り、時代劇をまじめに作れる環境は今後も大事にして欲しい。
今回はほぼ役所さん一人の演技で引っ張ったようにも思えるし。

故郷の英雄、河合継之助のせっかくのフューチャーなのに地元民は納得しないのでは?
でもそんなに河合継之助知名度低いか?充分メジャーだと思っていたのは私だけか?
しかし河合以外はほぼ重要人物が見当たらないのが残念。
会津藩、秋月悌次郎も顔を揃えただけで、誰?みたいな扱いだったしなぁ。

でもハードル下げて観たし、決着点は知ってきたからそんなにガッカリ感はない。
松たか子の盆踊り、さすが日本舞踊名取美しい指先でございました。ありのままに生きていくと言った時には、私の脳内で例の曲バーンと鳴り響きました。

まぁ大作ではあるけど、満足度は低しですかね。
柊