鰹よろし

ヘル・フェスト/アトラクションの鰹よろしのレビュー・感想・評価

3.0
 学業に勤しんでいたことを1つ理由に疎遠になっていたルームメイト他友人たちと久方ぶりに再会したナタリーは、想い人のギャビンがチケットを取ってくれたというヘル・フェストなるお化け屋敷のテーマパークへと出陣していくのだが、そこには殺人鬼が紛れ込んでおり...

 如何に本物に近づけ恐怖に陥れるかが演出の要でありながら、悪魔でもフィクションであるという前提あるいはある種の信頼の下成立しているお化け屋敷において描かれる、現実と虚構の曖昧化は大衆心理も相まって自分もそうなる自身があって納得。

 襲い来る殺人鬼がターゲットを見定めジリジリジワジワと付け回す様は「ハロウィン」への意識を感じるし、

 存分に堪能させてくれる、お化け屋敷という作られた仮初の狂気の中に殺意を剝き出しにした殺人鬼が混じっているという構図を、日常へと反転(逆転)させて魅せるラストもまたある種のオマージュ(ロブ・ゾンビ版のマイケル・マイヤーズかな?)を感じるもので中々に面白かった。

 人は皆仮面をつけている、使い分けている。あなたの隣に住む人の素顔は・・・


「ハロウィン」シリーズ...「ルール4」(2002)...「クライモリ デッド・パーティ」(2012)...「ハロウィン・レポート」(2014)...「ハロウィン・レポート キル・オア・トリート」(2017)...「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」(2019)...「ミッドナイト・キラー」(2021)...
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