みぜ

華氏 119のみぜのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
3.5
政治に興味がなかったら退屈でしかないと思う。特にアメリカについての話なので。とはいえ、自分に置き換えて見てみるのが大事かと。

マイケルムーアが言っていた、
“希望は憧れであり、受け身で、やすらぎだ。
だが必要なのは安らぎではない、行動だ。”

という言葉が胸に響いた。
本当行動ってなかなか出来ないから。
行動して失敗してる人間を嘲笑う人間にだけはなりたくないなぁ、と。
笑ってる人は大概行動してないからね。

この映画の素晴らしいところは、
マイケルムーアは、
オバマにもトランプにもヒラリークリントンも支持している表現がないところ。

そこだけはフラット。時たま、あれ?トランプ支持してる?と思った瞬間はあったが。(正確には偏りはあるが、この点においてはフラットだと感じた。)

ミシガン州フリントにて、鉛の入った水を見て見ぬふりし続けていた知事の家に、フリントの汚染水を放水するシーンが好き。大胆。日本人には出来ない行動よなぁ。。

オバマは策士だと思っていて、とはいえトランプも苦手だったけど、
バイデンに負けた時、ずっと負けを認めなかったあの狂ってる精神力だけは尊敬する。
また4年後に!と言ったあの言葉も強い。

そして銃乱射事件の生存者、エマ・ゴンザレスさんの話す言葉、スピーチには自然と涙が溢れてくる。
みぜ

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