なぜトランプ大統領が生まれたのか。
ラストベルトとかそういう投票者層の側面からではなく、形骸化してしまった民主主義が根底にあることがわかる。ミシガン州フリントで起きた汚染水問題、ウェストバージニア州の教員の低賃金問題、フロリダ州パークランドの高校の銃乱射事件、一見関連性のないように見える社会問題の背景には、共和党も民主党もどちらの政党もアクションをとらない現実がある。
トランプ大統領とヒトラーの時代の対峙は、可笑しさを含めた皮肉でありつつも、やはり恐ろしいものがある。
現在の民主主義というシステムが真の民主主義にはなりえていないこと、そして専制政治に傾倒していること。
大衆が意思を表明しなくなった時が終わりなのだなと思う。その意味で、取り上げられた社会問題の中に、草の根的運動が芽生えつつあることが、唯一の希望なのかなと思った。
