ジョーカーの雨のネタバレレビュー・内容・結末

ある程度のショックは覚悟していたけれど、視聴後におそってきたのは違うベクトルの衝撃だった。彼に寄せた共感や憐れみ、愛しさと、それからいっそ清々しく感じた、あふれる狂気に自制するのをやめて身を任せる姿。わたしが抱いた感情、わたしが描いた彼の像が最後あたりから危うくなってくる。さいごに出てくる「the end」（だったかな？）のフォント、気取ってて「ジョーカー」としてはぴったりなんだけど、その場面に出ている彼にはそぐわなくてこわくないですか……なんかぞくっとした。
わたしはばかだけど、とりあえず、この映画が傑作だということだけはわかった。