タカヤマ

ジョーカーのタカヤマのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

スコア4.5以上・・・超傑作!超おすすめ!
4.0〜4.4・・・名作。おすすめ。
3.0〜3.9・・・お暇ならいいと思います。
2.0〜2.9・・・僕はあんまり、でした。
1.9以下・・・時間の無駄だと思います。
素晴らしい映画だと思う。とても映画通や音楽通に刺さるものもある。まず物語はこの映画でも有名コメディアン役で出演しているロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」を思わせる都会の孤独を丹念かつ痛烈に描いている。同じくデ・ニーロが狂気のコメディアンを演じた「キング・オブ・コメディ」にもオマージュを捧げる作品になっている。そしてカメラ。最高級のカメラを使っているそうで、色使い、逆光の使い方、そしてピンの合わせ方など、相当すごい。例えば病院のカルテを見せてもらうシーンでは、病院の事務員のカットは金網にピンがあっていないので事務員がよく見えるが、ジョーカーのカットは金網にあえてピンを合わせて閉塞感を出している。冷蔵庫に入るシーンではわざとカメラを揺らしたりもしている。あと、背景のボケ具合も現実と妄想の境を視覚的に表現している。そして音楽。最高なのは階段で踊るシーンに流れる「ロックンルール・パート2」。歌っているゲイリー・グリッターは児童売春と児童虐待で何度も逮捕されている人だそうだ。さらに、というか、極めつけは演技。見事だ。ただ、これは好みかもしれないけど、少しやりすぎかなあ、とも感じた。あと、音楽が全てハマっているか、というとそうでもない気もした。とは言え近年見た映画の中でもトップクラスのものだった。
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