アメコミ映画にかこつけて出来ることを最大限にやってやったトッド・フィリップ。デ・ニーロの肩を借りて見事にブレイクスルー。
中高生の時分にバートン版を見ていたときから、バットマンのヴィランの子分たちの存在が謎だった。
地下の暗がりとかの劣悪な職場環境で、世界征服なんてビジョンを振りかざすイカれたボスに、命をかけて従う人たちの心理やいかに。
本作はジョーカーがどのように子分を見つけたかの物語にもなっていた。
でも、持たざるものは瞬間怒りをぶちまけこそすれ、連帯しないだろ。という自分の感覚が、クライマックスを醒めてながめることに。
なぜ彼らは盲信の中に固く結ばれ、命懸けで戦うのか。その答えはもう少し待たなければならなかった（ザ・バットマンにつづく）
