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ジョーカーのすのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAX試写会にて。

誰もがそれぞれの思う"普通"という仮面を被り、心をなくし、自分らしさの意味を履き違え、狂っていく歯車。

狂気と笑いの境界線。
純粋な愛の渇望。

あらゆる出来事の重なりに心打ち砕かれ、ある一線を超えてしまう。
誰にでもあり得ることであり、ジョーカーの誕生にリアルさを感じることに一番の恐怖と絶望を感じたかもしれない。

こんなにもジョーカーに感情移入するなんて、思ってもみなかった。

ジョーカー誕生によって、炙り出されていく人間の欲望も生々しかった。

ホアキンフェニックスの狂気を超えた美しさ。
彼の演技はいつ観ても惹かれる魅力があるけれど、これまでの彼の演技を凌駕し、心の奥底まで強く迫るものが確かにあった。

ジョーカーのメイクと衣装は、暗闇でも、光に照らされていても脳裏に焼きつくほどの鮮やかさ。

『キング・オブ・コメディー』『タクシードライバー』とロバートデニーロへのオマージュ、ジミーデュランテが歌う『Smile』が『JOKER』に溶け込む。
これを楽しめるのも映画の魅力であり、新旧問わず作品を楽しみたいと思うきっかけにもなる。

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