あか

ジョーカーのあかのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
再鑑賞。

ホアキンフェニックスの凄まじい怪演が1番の見どころだった。所作の一つ一つが新たなジョーカー像を創り上げていた。
ノックノックからの、That's Lifeが流れる中、メイクをするシーンは度肝を抜かれた。
あとは、メイクや衣装が非常に素晴らしかった。

本作のジョーカーはどこか人間らしいで特別だった。
ダークナイトのジョーカーのように、恐怖の代名詞とはまた違うし、殺人の動機や殺人対象が、人間らしいと思う。

基本的に、妄想or現実かわからなくさせているのは、キングオブコメディやタクシードライバーがヒントになっていた。
また、所々の決め台詞として、That's LifeやSmile等曲を活用していて、かっこいい。

監督トッドフィリップスの手腕が光っていた。
暗闇に灯された火や、ネオンの光等ゴッサムの暗さ、冷たさだけでなく、美しさを感じるような緻密なシーン作りはあっぱれ。
病棟のエレベーターだとか、途中途中ギャグ要素も見受けられ、全く飽きない。
今後の作品要注目。

ストーリーでは、アーサーという個人の問題を深く掘り下げつつ、そこに社会の要素をブレンドしたものだった。
社会風刺を感じる大胆な台詞回しが少し鼻についた。
しかし、2019年公開の映画に沢山の社会派がある中で、最も秀逸であったと個人的には評価してます。
あか

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