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ジョーカーのseiitaishogunのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカー想像以上に悲しかった…。

「失うものは何も無い」になってからの吹っ切れ方が凄い分、余計悲しい。なるべくしてジョーカーになった。
苦しみながら笑うシーン、笑ってるのに本当に辛そうな演技がすごかった。(竹中直人の笑いながら怒る人と真逆…)

「ジョーカー」メイクになってスタジオに向かうシーン、メイクとスーツの色がオシャレで、階段で踊る画が鮮やかで綺麗だった。

ヒース・レジャーの後のジョーカーを演じる俳優は少なからず皆比較されるし身構えるだろう上に、今作は悪役として振り切れた状態のジョーカーではなく、人間アーサーからの変化を演じるので相当大変だったのでは…。
今作のジョーカーを見た後だと「ダークナイト」のジョーカーのセリフ「狂気は重力のようなもの。人は一押しで落ちていく。」というのがより実感を持って感じられて深みが増す気がする。誰の中にもジョーカーの種がある。

色んな映画で色んな年齢で表現されるジョーカーだけど、ホアキン・フェニックス版ジョーカーは結構歳いってて、「ジョーカーかっこいい」よりもブルースが成長してバットマンになる頃には結構なおじいちゃんなのではという心配が勝つ。
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