『冷たい熱帯魚』のキャッチコピーが「猛毒エンターテインメント」であったが、『ジョーカー』更に上をいくであろう猛毒を放っている。この映画、R15ではダメだ。暴力場面はそれほど多いわけではないが、著しく反社会的な内容を含んでおり、R18にならなかったのが不思議である。私は子供には絶対に進めることは出来ない。また、引きこもりの大人にもこの映画を進めることはほぼ不可能。ジョーカーに洗脳されるのはほぼ間違いないからだ。
強い毒を全編にわたって吐き出しているが、1970年代当時にあったニューシネマ的な反権力を謳ったメッセージは、当時のカウンターカルチャーの精神が蘇ってきそうでもある。ゴッサムシティは、実在する街も同然とも言っても良い。
オープニングのワーナーのロゴからワクワクしていたが、これほどまでに強烈でかつ危険な映画だとは思わなかった。
映画へのリスペクトも詰まっていたが、それだけでは終わらない革命的映画でもある。
『ダークナイト』のジョーカーと本作のジョーカー、どちらが好みかでまた人の人格もわかりそうだ
関係ないが、エンドクレジットが素晴らしい。あれではなかったら幻滅した