過去最高に頭が痛くなった作品(これは褒め言葉)。
完全なる闇の存在の中でのヒーローになってしまうのは間違ってると思いつつも、アーサーに少なくとも感情移入をしてしまう自分がいる。そしてこんな世界を作り出してしまっているのはただならぬ周りの人々であり私たちにも言えることである。果たして善人とは?
ただただ人を笑わせたいという思いの中で自分が世間から見放され笑い者にされるアーサーを見ているのがつらくてつらくて、途中で気持ちが逃げてしまいそうになりかけた。
誰か1人からでも彼の存在を認めてくれればこんなことにはならなかったかもしれない。改めて人は他者からの承認欲求が強い生き物であるんだと気付かされたと同時に、自分自身は幸せ者であるとも感じた。
そして果たしてアーサーの妄想を魅せられていたのか、ずーっとモヤモヤしている。