注意！猛毒。
今年の各映画賞を総ナメとの評判も納得の、強烈なパワーを持った作品でした。
これまでの作品から、ジョーカーという悪役には、自分が健全な人間だと信じて疑わない人々に、ワナを仕掛け狂わせる事で、世間が考えている「正常」の脆さを突きつけてくるといった一面がある事がわかります。
この作品は、一人の男の人生を通してヒトの精神の脆さを描いたドキュメンタリーともとれますし、ジョーカーというカリスマのドラマチックな誕生誕ともとる事が出来ますが、そのどちらにも強力な毒が含まれているように感じました。あの狂騒、あの喝采をもっとよく見ようと、一歩踏み出したとたんに何かの境界を超えてしまうのではないか。
思わずそんなバカな妄想を膨らましてしまうほどの力を、この作品は持っていると感じます。
是非劇場でこの体験を。
コメント欄を使って、最後に蛇足を追記させていただきます。
