同情もできない、けど否定もできない。『時計じかけのオレンジ』を観た時と同じ気持ちになりました。
映像と音楽の掛け合わせ方、ホアキン・フェニックスの怪演。なんかもう、見てはいけないものを見てしまった気分で、ずっと変な緊張感に包まれていました。狂気に満ちたあの空気感を一体どうやって演出したんだろう。ただ、「映画を撮ろう」って思うだけじゃ撮れない映画だと思うんだなぁ。
ホアキン・フェニックスの体づくりは正直不気味すぎましたが、それ以上にこの役にかけたであろう想いが美しすぎる。
思うのですが、これは誰か特定の人がジョーカーですよっていう物語じゃないですよね。誰にでもその可能性がある時代、それがたまたまアーサーだっただけ。現象に近いというか。
まだまだ理解が追いついてない部分がたくさんあるのでこれからじっくり考えようと思います。素晴らしい映画だった。