けんがん

ジョーカーのけんがんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8
★内容評価のレビューが多いので、音楽面からのレビューを!

今やアメリカンレジェンドHR BANDになったVan Halen(JUMPて曲は皆さん知ってはるんちゃうかな?)から、1985年にVoのデイヴ・リー・ロスが脱退!
ファンに衝撃が走りました。

そのデイヴがVan Halenへの当てつけのようにバカテク・バンドを組み、最高にカッコいいアルバムをドロップしました。

名曲が目白押しで色々好きな曲があったんですが(YANKEE ROSEとか)、中でも最後の曲を一番ヘビロテしてました。

それが"That's Life"

デイヴがアメリカン・エンターテイナーを体現してる人なので、正にピッタリ!歌詞を覚えるほど聴き込みました。

フランク・シナトラが"That's Life"のオリジナル・アーティスト(で合ってます?)と知ったのは、恥ずかしながら数年前でした‥笑

まさかこの曲にJOKER内で、あんな印象的な形で再会できるとは!

アーサーがもうどうしようもなくなって自ら自我の崩壊を選択し、バックに"That's Life"が流れる‥

ダーク・エンターテイナー(フリークス)であるJOKERにめちゃめちゃ似合う‼️

また、他にもクリームのホワイトルームなど古き良き時代の空気が漂う選曲が嬉しい。

once upon a time in Hollywoodもそうだったが、60〜70年代の音楽がフィーチャーされ、ノスタルジックな良い雰囲気を醸し出している。

それと「タバコ」。
これも2作品とも“悪いヤツ”の象徴っぽく使われていて興味深い。

最後に軽く内容に触れると‥

止まらないアーサーの人生の転落。裏切りと失望。その度に

舞う狂気のダンス

響くカラカラに乾いた笑い

しかし僕には全く理解できない人間とは思えなかった。

誰もが持つ狂気を代弁しているからこんなに人気があるのだろう。

ちなみに"That's Life"の和訳は

「(人生って)そんなもんさ」