Mutsumu

ジョーカーのMutsumuのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.1
IMAX 2D 字幕

今回は敢えて、感想をまとめるのに時間をおいた。


衝撃とジョーカーと言うキャラクターを存分に描いた作品。


想定していた通り、いかに『ジョーカー』という悪が誕生したかという話である。
こういた話はサノスのように少し共感できる部分もあるだろうけど、今回は全く共感できない。

しかし、悪を生み出すのはその本人だけでなく、環境や周りの人達のちょっとした言動にもその責任があり、誰しも『ジョーカー』になり得るんじゃないかとも思えた。

主演のホアキン・フェニックスが惚れ込んだ脚本は素晴らしく、物語はまさに「主観」で描かれており、観終えると色々と憶測が飛び交う。
色々な解釈があって、楽しめる作品。


『ワンダーウーマン』『スーサイドスクワット』と個人的に好きな作品はちょいちょいあったけど、MCUと比べると見劣りがあり少しDCから離れてた。

興行的にも顕著にでていた中で、
DCは「全てが独立した話とする」言わばMCUには対抗しない方針に変更。
今回は路線変更をして正解。

『ジョーカー』という1番有名でクレイジーなヴィランにフォーカスすることでDCの持つ暗さがより際立ち、異彩を放ちつつ、コミックス原作を超えたヒューマンドラマを生み出したとも言える。

世間のジョーカーのイメージは、自分もそうだが、『ダークナイト』のヒースレジャーが強いが、主演のホアキン・フェニックスはそれをものともしない怪演であった。

本作はどの作品のジョーカーとも繋がりはないが、同じジョーカーと思わせる演技は素晴らしい。


もちろんバットマンとの因縁もあり、これもまた色々と想像が膨らむ作品だったなと思う。

最後にももう一度。
他の作品とは関係ないと思うことがやっぱり大事。
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