オクムラ

ジョーカーのオクムラのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

賛否が分かれる映画です
ある意味カルト的な魅力もあります。

「ダークナイト・ライジング」の公開日にジョーカーに憧れた青年が銃乱射事件を起こすぐらい、影響力の強い悪役…
今回の公開日も当時事件のあった映画館では公開されないとのこと。

アクションはなし。
DCの他の映画とも一線を画してます。

今回のジョーカーは、映画で唯一誕生が描かれている「バットマン(1989)」ジャック・ニコルソン版とは決定的な違いがあります。

ニコルソン版は薬品層に落ち、顔が漂白され、顔の筋肉も引きつり、その顔を見て更に狂気にさらされるというものでした。
コミックの順ずるのはこちらですが、今回のジョーカーは貧困、失業、暴力、虐待、不安、孤独、社会が彼を生んだと言えば言い過ぎかもしれませんが、どれも現実に存在して、誰しも何かしらは感じたことがあるかと思います。

アーサーは母親の介護をしながら、コメディアンを目指しピエロの派遣業者で働いています。純な善人かは分かりませんが、少なくとも悪人ではない。
貧困層の現実が見えていない富裕層の政策により、福祉センターが廃止され薬がストップ。ウェイン産業の酔っ払った社員に暴力を受け、自衛の為に射殺。幼い頃に虐待を受け、その結果障害を持ち、憧れてたテレビのコメディアンからは笑い者にされる。彼女だと思っていたのは妄想。
そんな出来事が積み重なり、彼の心を汚染し、ジョーカーを生み出した。

社会風刺はタクシードライバーやナイトクロウラーみたいな要素もある気がします。

正直、良い意味でも悪い意味でも点数が付けにくいので付けません。