このレビューはネタバレを含みます
いきなり重く、暗く、悪化した状態から始まり、理解が追い付かない状況からのスタート。
視覚で、表情から狂っていく感覚と人情が明確にわかる。
切り替わり、ぐちゃぐちゃな状態を感じて痛い。
聴覚で、音楽を拾うことで、アーサーの心象を刺さるように感じて痛い。
どちらかを塞ぎたくなる、映画から背けたくなる追い詰められているような気持ちになった。
決して救われていないのに、ジョーカーへ1歩ずつ進むことで、呼吸ができるような感覚が鳥肌ものでした。
何が悪かったとかの話ではない、救われないアーサーの生い立ちが、同調したくなる気持ち、悲しみを凌駕して、ただただ刺さるように心が痛くなった。
そして、大きなジョーカーの感情がぶつかって
理解できなくて混乱してふらふらする。
見ていて、平衡感覚を失うような感じだった。
文学的作品のような映画。
※私がお見かけしていたホアキンさんは見る影もありませんでした※