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ジョーカーのMOEのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
“アーサー・フレック”にただただ魅せられる2時間。こんなに、キャラクターに引き込まれて、画面から目が離せない作品って中々無いのでは?と思いました。
彼から滲み出る表情、それを止められらないことへの悲しみを含んだ笑い、美しく流れるようなムーブメント、完璧。

ストーリーも、Vフォーヴェンデッタを彷彿させるようなエリートVS庶民の構図。
しかし、押さえておきたいのは、アーサーはシンボルになることを望んでいたのではなく、彼がそうなってしまったのは”偶発的な事件”が引き金になったから。
彼の望みは、あくまでも”人を笑わせること”。純粋極まりない彼の心とは裏腹に残酷に進んでいく社会や、彼の生い立ちがとても辛かった。
アーサーに狂気をあまり感じることがなかったのは、それ以上に狂った社会が存在していたからなのかな。

アーサーの人生は悲劇なのか、喜劇なのか。

私の中でホアキンは既にオスカー俳優になっています。笑
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