また凄い映画が出てきましたね。文学作品みたいなアメコミ映画。
観ていて変な汗をかきました。決して楽しい映画ではありませんが、めちゃくちゃ面白かったです。
バットマンの宿敵ジョーカーの誕生までを描いた作品ですが、格差社会、障害者差別、ネグレクトとあらゆる社会の闇が描かれていて本当に怖い。
今この瞬間、世界のどこかでジョーカーが生まれていてもおかしくないんじゃないか。そんな気持ちになります。
ダークナイトではヒーロー映画のヴィランを人類の宿敵ではなく、人の根底に潜む悪意の象徴としてジョーカーを描いていました。今回のジョーカーもそれ以上に社会の闇の象徴として描かれていて、ちょっと考えさせられました。
個人的な感想にはなりますが、ラストの2カットは全く不要。蛇足ではないかと。
あのシーンがあるためにバットマンのサイドストーリーなってしまってます。
この映画を観に来る人はバットマンとの関係はお解りでしょうし、観ていない人はなんの意味があるのか唐突過ぎて意味不明です。純粋にジョーカーの物語として昇華して欲しかった。ラストで本当に残念に感じました。
それでも大変面白かった。
アメコミものと倦厭せずにいろんな人に観て欲しい作品です。
デートにはお勧めしませんけど。