つゆちゃん

ジョーカーのつゆちゃんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
虐げられてもあの仕事が好きだったのは、笑いが止まらない、理解されない存在でも、ピエロの姿を借りれば受け入れてもらえるから
会社員を殺したのは衝動だったのにピエロ姿と正義が結び付けられてしまったせいでアーサーは大義を得て高揚していくのだけど、その矢先に仮面を剥がされ、唯一の存在価値だった母親に裏切られ(た気持ちになり)、アーサーの底知れない怒りが最高潮に達してしまう
常に母親というものに執着する姿がつらかった
三回のメイクシーンもそれぞれ印象的だった
怒りの増幅に合わせて音量を増していくチェロの弦の摩擦音
ホアキン・フェニックスのあの肉体と身体の動き、演技、全てが凄かった