この映画は1人の男、アーサーがいかに転落していくかを描いている訳だが、ただ彼に感情移入して可哀想と思うだけで片付ける訳にはいかない。
貼り付けの笑顔で「ふつう」を演じることを強要される世界に暮らしているという点は、私達もアーサーもそう変わらない。
JOKERはアーサー「1人」ではなく、私達の内なる深淵の闇の化身のように感じた。
家族、友人、恋人。
もしかしたらあなたの周りにも「JOKER」は潜んでいるのかもしれない。あなたが気がついてないだけで。
ホアキン・フェニックスの演技はただただ見入ってしまった。すごすぎる…。