このレビューはネタバレを含みます
ジョーカーというキャラクターは悪役なのに何故か惹きつけられる。
初めて見たのはティム・バートン監督の『バットマン』。
ジャック・ニコルソンのコミカルな部分が好きだった。
次がクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』。
ヒース・レジャーの怪演が素晴らしかった。
そして今回のトッド・フィリップス監督の『ジョーカー』。
ホアキン・フェニックスだけど、ホアキン・フェニックスに見えない正に役になり切った俳優の演技を堪能しました。
全体的に重い展開ですが、人間なら誰もが持っている切り札(ジョーカー)を使ってしまったが為にダークサイドに落ちていく…というだけでは済ませない哀しさ・憎しみが痛いほどに伝わってきて、涙が溢れてきました。
ジョーカーに覚醒する前は嫌でも登らなければいけなかった階段を、ダンスしながら下っていくのは心理的な暗示も相まってゾクゾク。
バイオレンス度が高いのでリピート鑑賞なしですが、間違いなく心に刺さる記憶に残る映画です。