ニコライ

ジョーカーのニコライのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
バットマンに関してはオリジナルムービーしか知らずに鑑賞いたしました。

ジョーカー誕生秘話的なお話でしたね。
ただ、「善良な市民のアーサーが悲惨な出来事を経験した結果凶悪なジョーカーとなる話」ではなく、「善良な市民であろうとするアーサーが、本来の自分に気づくまでのお話」のようでした。

虐げられるアーサーを見ているのはとても辛かったのですが、その間、(…後の悪のカリスマである)というナレーションを脳内で流すことでなんとか耐えられました。
ですので、アーサーが地下鉄で人を撃ってしまうシーンを見ても(頼む!これが妄想じゃなくてどうにか現実であってくれ!!)と祈らずにいられませんでした。
撃ったのが本当だったと分かった時は安堵感で胸がいっぱいになりました。

なんやかんやあって最終的にジョーカーとなってボンネットで踊るとき、とっても美しかったです。

最後まで見て、これでアーサーは自分を偽らずにハッピーに生きられるんだ、と思うと救いがありましたので、これはハッピーエンドですね。
悪いのは貧困、それのみです。
だってそうでしょう、暴動を起こしている人達全員の預金口座に5億円ずつ振り込まれれば、暴動なんて起こそうと思わないでしょう。
結局世の中金なんだよなぁ。
と元も子もないし教養もないみたいな感想に落ち着きました。

すっごく良かったけど、もう一度見たいと思わなかったので星4です。
ニコライ

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