TetsuyaOhashi

ジョーカーのTetsuyaOhashiのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
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映画としての出来は素晴らしい作品だと思う一方で、評価がなかなかつけられないと感じてしまう作品でした。
この作品を見て、今の世の中への問題提起として一歩引いて受け止めるのではなく、ジョーカーみたいな存在になりたいと憧れたり影響されてしまう人もかなりの数出てくるのではないかと思いました。もちろん悪役モノの映画の宿命だとは思うのですが、今の時代背景とリアルに連動しており、ここまで売れると影響が大きいので。

またこの作品がフィクションであるにしても、母親が昔入院していた病院のシーンなど、描き方が極端におどろおどろしく、精神的な病気を持つ人への偏見や差別を助長してしまいそうなところも気になりました。
この作品が来年のアカデミー賞を席巻したら、何かネガティブな意味での社会現象に繋がってしまわないかが心配です。
TetsuyaOhashi

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