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ジョーカーのyokoのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.8
悲しそうに痛々しく笑い続けるホアキンジョーカー。
どのようにして、残虐で卑劣なモンスターが生まれたのかエピソード0のようなストーリーだった。

少し期待しすぎたというのもあったが、ジョーカー 特有のテンポが良い大胆なショーのような場面はほとんどなく、一定の重い空気がずっと漂っていた。

しかし、何か大きな出来事がありいきなりジョーカーになったのではなく、少しずつ狂気さが芽生えていってとてつもない悪に支配されていく様が人間らしくて良かった。(ジョーカーは、特殊能力をもった殺人鬼ではないから)

そして劇中トイレでコンテンポラリーダンスを踊るシーンでグッときてしまった。
あんなに上手い使い方があるのかと。
セリフは使わず、あの数分で殺人の快楽への目覚めをはっきりと認識させる。凄い!
ダンスの可能性を改めて感じられた。
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