ヒューマン

ジョーカーのヒューマンのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストから話してしまいますが全てが妄想なのかもしれないと思いました

新聞やニュースで知った事件に自分が関わっていたらこうなるみたいな

それとも今までの流れの後にまた精神病等に戻されたのか

どうとでも解釈できるラストでした

ただ怖いのは妄想だとするとこれから登場するであろうバットマンやハーレークイーンすらもジョーカーの妄想ではないかということです

そもそもジョーカーの出世は謎ですし、もし映画の内容が全て妄想ならアーサーという名前や母親の存在も全て無かったかもしれないなと思いました

それはそれでつじつまが合ってしまうように感じ怖くなりました

ヒースが演じたダークナイトのジョーカーも好きでしたが2作に共通して言えることがあります

それは"狂気の伝染役"ということです

ダークナイトのジョーカーはまさにダークヒーローで見ててすごいと思うしスカッとするし、かっこいい悪のカリスマ的存在でした

今作のジョーカーはとても暗く、心も弱いし、母親に洗脳されコメディアンを目指したり、決してかっこいいとは言えません

しかしリアルに描いていると思います

ずっと人の目を気にして、笑いたくないのに笑ったり、やっと心から笑えるのは自分を知り行動した時でした

そしてその行動に人々は感化され行動していく
まさに狂気の伝染役だなと感じました

ただジョーカーになりきるまでが長かった!笑

それまではずっと苦しかったです

ピエロの元同僚を殺した時に僕はやっときたかー!と思い笑顔になりました(笑)

パトカーに乗せられ事故にあい、デモ隊のピエロ面たちに支えられ立ち上がるシーンは死んで蘇るキリストのようだとさえ感じました

そして自分の血でピエロの笑顔メイクをするシーンには寒気がして、心の中で拍手喝采でした

僕は好きな映画でした

1つ危惧するとすれば今目先の派手さや結果に捉われるユーチューバーや人が多いと感じているのでこの映画の影響を受けて何かやらかす人がいるんじゃないか

そう思わせてくれるほどの作品のように感じました