このレビューはネタバレを含みます
なるほど、こうしてバットマンとジョーカーはつくられた、といったところ。
痺れたシーンがふたつほど。
同じアパートに住む女性といいかんじになったのね、とちょっとほっとしたのよ。で、もしかして彼女に何かおきてジョーカーになっちゃったの?!とか軽く妄想したりね。でも違いましたね!実はアーサーの幻覚だとわかったときは震えました、しびれる。妄想なの?まじで?そうか薬やめたから?彼女はどうなったんだろう。そのあとの救急車なのかパトカーのサイレンが妄想をさらにかきたてる。そして、もうひとつのしびれちゃったシーンは、ブルースウェインの両親が強盗に襲われるシーンの後。なんというか、ここで明暗というか、バットマンとジョーカーという二人の人間の世界が出来上がったかんじ。ここで、なんともいえないのは、ジョーカーの方がみんなから称えられているかんじ、大勢のピエロたちに囲まれて拍手喝采。ジョーカーもまるで英雄かのように振る舞う。一方のブルースウェインは、悪者でもないのに、両親を路地裏で殺される。薄暗い路地裏で一人たたずむブルース。この対比がたまらん。
海外映画の悪役って、悪の道にいくまでのストーリーをうまくだしてくるよね。