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ジョーカーのmizuのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
「人生はクローズアップすると悲劇だが、ロングショットでみれば喜劇だ」
観終わったあと、チャ―リー・チャップリンの言葉が、頭のなかで痺れていました

人から求められてじぶんを肯定して生きられることは「よし」とされていて、だから観終わったあと、すかっともする、
でも、どうしても落ち込む。帰り道のイルミネーションは滲んで、電車のドアが閉まるとすこし緊張する。
「わたしの人生は喜劇だ」と言う彼を、なんとも、抱きしめたいきもちになった。あの目に、こわいくらい吸い込まれそうになった。目だけ少年の頃から時間が止まっているような、違和感&存在感。
タイトルがでた瞬間やばいものが始まる予感がして、そしてあのコメディなおいかけっこと一緒に、「The End」だなんて
This is a 喜劇 だと、映画が笑いながら言っている、でも目の奥は笑っていないですよね、て。

ひとが欲しいのは、愛情とハグ。はさみでも銃でも薬でも、仮面でもない。
心のそわそわがとまらない。
わたしは2019年の東京に、暮らしているんだなって
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