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ジョーカーのzeroのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.0
私が初めてジョーカーという存在と出会ったのはいつだっただろう。
子供の頃に読ませてもらったアメコミか、それともバットマンの映画の中か。
そう、私の中でジョーカーという存在は当たり前に存在しており、そのキャラクターは謎な部分こそあったものの、既に形成されたものでした。
だから、そんなジョーカーの過去を知ることへの期待、そして葛藤。
勝手に作り上げていた理想を崩されるぐらいなら観なくても…という想いは間違いなくありました。
が、観ました。単純に観たくなったから。
好奇心とはそんなものです。

観た結果、特にジョーカーという存在に対してイメージが変わったことはなく、また関連作品で出てきてくれたら嬉しいなぁって感じです。

現実と妄想が入り混じる描写の中で、明確にその違いがわかるポイントは何点かありますが、もしかしたら境目を見失っているポイントはまだあるかもしれない。
そんな感覚に陥る作品でした。
残酷だけどリアリティを感じる展開も組み込まれており、そんな様子が観る側の心を掴んでいくのでしょう。
心を痛める人がいる一方で、どこか高揚感を覚える人がいるのも現実。
社会の一部を見ているかのような時間でした。

キャストの方々は難しい演技が求められる場面はたくさんあったと思いますが、どれも素晴らしいなと思いました。
演技がストーリーの邪魔をしていないのも評価の良さに繋がっていることを感じました。
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