NaoTani

ジョーカーのNaoTaniのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.6
「笑いとは」人と人の間で起きるものであり、言動、状況、タイミング、それが噛み合って喜劇ともなれば悲劇ともなる。
その根底を見せられて、表裏一体謎の二面から悲劇のピエロができる様。その演出に寒気だった。
バスで子供を笑かして止まらない時、舞台で話す人を見る観客の中で笑いがズレている時、そんな小さな場面場面で二面を見せている監督に感服しかない。
そして最後ジョーカーの連鎖。既に壊れていた人々の、ジョーカーがきっかけとなって悲劇が連鎖するのは、こういとも簡単に火種とはつくものなのかと人の影響力に驚くのと共に、あり得る話な感じが怖くも思えた。
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